銃器仕上げの基礎知識!どれを選ぶべき?
目次
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ブラックフィニッシュ
1.1 ブラックオキサイド
1.2 パーカーライジング
1.3 ブラックシールド
1.4 ボンドDLC
1.5 スプレーコーティング
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カラーフィニッシュ
2.1 セラコート
2.2 テフロンベースのスプレー
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ハードクローム
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ステンレススチール
【ブラックフィニッシュ】
銃器の外装にはさまざまなフィニッシュがあります。まずはブラックフィニッシュをご紹介します。ブラックオキサイドは伝統的な銃の仕上げであり、ブラックブルーイングとも呼ばれています。一部の人々はこれをブルーイングと呼ぶかブラックオキサイドと呼ぶかについて疑問が生じることがありますが、実際には同じものです。数十年前、超高い鏡面仕上げのピストルやライフルには、ブルーイングと呼ばれる工程があり、オイルと顔料が使用され、銃により王室ブルーの外観が与えられていました。しかし、現在ではほとんどの人々がマットな仕上げを好む傾向にあります。
次に、パーカーライジングというフィニッシュがあります。このフィニッシュは、実際にはブラックオキサイドと大差ないですが、やや灰色がかった外観が特徴です。また、ODグリーンのような外観を得るために緑の顔料が使用されることもあります。
ブラックフィニッシュの中でも、比較的新しい技術を使用した仕上げもあります。ブラックシールドはニトライルカーバーライジングプロセスを使用しており、マットな仕上げに最適です。非常に耐久性の高い仕上げです。
また、ボンドDLCというフィニッシュもあります。これはダイヤモンドライトコーティングと呼ばれるものであり、非常に優れた耐久性を持っています。
最後に、スプレーコーティングというフィニッシュがあります。セラコートやテフロンベースのスプレーなど、さまざまな種類のスプレーコーティングが存在します。これらの仕上げは、色合いや仕上がり具合によって耐久性が異なります。
【カラーフィニッシュ】
カラーフィニッシュも銃器の外装に人気があります。セラコートはさまざまな色での仕上げが可能であり、ガンの外観をより個性的なものにすることができます。また、テフロンベースのスプレーも同様に色合いの豊富なフィニッシュを提供します。ただし、スプレーコーティングは耐久性が他のフィニッシュに比べて劣る傾向があります。
【ハードクローム】
ハードクロームは、サンドブラストまたはブラシ仕上げが一般的です。サテンクロームは非常に耐久性があり、銃に美しい仕上がりを与えます。特に黒いコントロール部品との組み合わせは、目を引く外観となります。
【ステンレススチール】
ステンレススチールは、多くの人々が最も耐久性のあるフィニッシュと考えていますが、実際にはそれほどでもありません。コーティングの中でも、ナイトライドカバリングやブラックシールドの方が耐久性が高く、腐食テストでもステンレススチールよりも優れています。また、ステンレススチール自体も熱処理が必要であり、400シリーズステンレスであることが重要です。
各フィニッシュの選択は、プロジェクトの目的や環境によって異なります。使用環境や使用頻度などを考慮し、最適なフィニッシュを選ぶようにしましょう。
【ハイライト】
- ブラックフィニッシュとブラックオキサイドの違い
- パーカーライジングとブラックオキサイドの比較
- ブラックシールドの特徴と利点
- ボンドDLCとは何か
- スプレーコーティングの耐久性について
- セラコートのカラーフィニッシュの魅力
- ハードクローム仕上げの銃器の魅力
- ステンレススチールの耐久性について
【FAQ】
Q: ブラックフィニッシュとブラックオキサイドの違いは何ですか?
A: ブラックフィニッシュとブラックオキサイドは実質的に同じです。ブラックオキサイドはブラックブルーイングとも呼ばれ、かつては王室ブルーの外観を与えるために顔料やオイルが使用されていました。
Q: ハードクローム仕上げはどのような特徴がありますか?
A: ハードクロームは非常に耐久性があり、サンドブラストやブラシ仕上げで美しい外観を実現します。特に黒いコントロール部品との組み合わせが人気です。
Q: ステンレススチールは本当に最も耐久性があるフィニッシュですか?
A: ステンレススチールは耐久性があるとされていますが、ナイトライドカバリングやブラックシールドの方が耐久性に優れています。また、ステンレススチールも熱処理が必要であることに注意してください。