2018年のSEOトレンド!YoastConで学ぶ最重要ポイント
目次
1. はじめに
2. スマートフォンと検索の関係
2.1 スマートフォンの進化と検索の変化
2.2 音声検索の登場
2.3 モバイル・ファースト指向のウェブ
3. 音声検索と検索エンジン最適化(SEO)
3.1 キーワードリサーチの変化
3.2 クロールバジェットと検索エンジンの訪問数
3.3 スピードとユーザーエクスペリエンスの重要性
4. リンクビルディングの重要性
5. 技術的な変化とSEO
5.1 Accelerated Mobile Pages(AMP)の重要性
5.2 JSON-LDと検索結果の改善
5.3 サイト構造とテクニカルSEO
6. 移行と進化:WordPressとGutenberg
7. コンテンツとSEOの統合
7.1 読みやすさとSEO
7.2 総合的なSEOの重要性
8. SEOと他のオンラインマーケティング手法の統合
8.1 PRとリンクビルディング
8.2 ソーシャルメディアマーケティングとSEO
8.3 アクセシビリティとSEOの重要性
9. 技術と協力:WordPress VIPとYoast SEO
10. おわりに
スマートフォンと検索の進化:SEOのためのキーポイント
🌟 はじめに
検索エンジンの変化に伴い、我々の検索の方法も変化しています。検索はもはやGoogleの10個の検索結果リンクに限られず、より多様な場所で行われています。さらに、スマートフォンの登場により、検索は私たちの生活の中に溶け込むようになりました。本記事では、スマートフォンと検索の関係、音声検索、モバイルファーストなウェブ、そしてSEOの重要性について詳しく探っていきます。
スマートフォンと検索の関係
スマートフォンの進化と検索の変化
過去10年間、私たちのコンピューターが進化してきたように、スマートフォンも同じように進化してきました。最新のiPhone Xは、最新のMacBookと同じくらい速くなりました。つまり、私たちのスマートフォンはすでにコンピューターのような性能を持っており、私たちが検索に期待する方法も変わってきています。
Googleで検索するだけでなく、GoogleマップやAppleマップで目的地を検索したり、最寄りのレストランやガソリンスタンドを探したりすることがあります。また、最近ではYouTubeで検索をすることが増えています。例えば、何かをする方法を検索する際に、子供たちはGoogleではなく、YouTubeを利用することが多くなりました。音声検索の普及により、私たちはデバイスと会話しながら料理をすることもあります。音声コマンドを使用してタイマーをセットするのは、すでに私にとっては自然なことです。
ただし、音声検索が普及しているわけではありません。まだまだ多くの人々がテキスト入力を主に使用しています。しかし、Googleや他の大手IT企業は、将来の音声検索に備えるために準備を進めています。この変化は、検索結果との相互作用を変えるものであり、キーワードリサーチの方法やROIにも大きな影響を与えています。
音声検索の登場
音声検索の普及により、検索結果との相互作用が変わりました。私たちはスマートフォンやデバイスを活用して検索を行うようになりました。これにより、Googleが検索結果を提示する際に、1つの結果を表示するようになりました。これは通常、音声検索で特に多く見られます。キーワード検索の場合とは異なり、「複数のリンク」を表示する必要がなくなったため、SEOの対象も変わりました。
音声検索によって、キーワード検索に比べて多くのフレーズが使用されるようになりました。また、音声機能が利用される環境も増えてきており、車を運転中や食事中、テレビを視聴しながら検索を行うことが一般的になってきました。これにより、キーワードのみに頼らない検索の方法が確立されつつあります。
モバイル・ファースト指向のウェブ
Googleは、モバイルファーストインデックス化(Mobile First Indexing)について取り組んでいます。これは、デスクトップ向けのウェブページではなく、モバイル端末向けのウェブページを基準にウェブを評価する考え方です。ウェブサイトがモバイルに最適化されていれば、通常のウェブサイトと同じように評価されるはずです。しかし、予期せぬ誤算も多くあり、その結果、一部のウェブサイトの順位が急激に変動する可能性もあります。
モバイルファーストインデックス化は、2018年に導入される予定であり、初期の段階では一部のウェブサイトの順位が低下することが予想されます。これにより、既存のSEO攻略策に多くの影響を与えるかもしれません。また、Googleは検索結果において、ウェブサイト内のアプリコンテンツをウェブページと同等に取り扱う取り組みも行っています。つまり、モバイル端末で検索を行うと、アプリに直接アクセスすることができます。この機能はすべてのアプリに対応しているわけではありませんが、対応しているアプリは大きなアドバンテージを持つことができます。
音声検索と検索エンジン最適化(SEO)
音声検索が普及する中で、検索エンジン最適化(SEO)にも変化が現れています。以下では、キーワードリサーチ、クロールバジェット、スピードとユーザーエクスペリエンスの重要性について詳しく見ていきます。
キーワードリサーチの変化
音声検索により、キーワードリサーチの方法も変わりました。キーワードの代わりにフレーズが重要視されるようになりました。また、ユーザーが他のことをしている最中でも検索を行うことが多くなりました。車を運転中や食事中、テレビを視聴しながら検索をすることが一般的になってきました。これにより、キーワードのみに頼らない独自の検索方法が確立されつつあります。
また、Googleや他の大手IT企業は、音声検索に対応するために準備を進めています。AI(人工知能)を活用して声の特徴やアクセントの違いを学習し、ユーザーの発声を正確に識別するようにしています。これにより、検索エンジンがユーザーの意図をより正確に理解し、適切な結果を提供することが可能になります。
クロールバジェットと検索エンジンの訪問数
クロールバジェットは、Googleがウェブサイトをクロールする回数を制限する概念です。クロールバジェットが低いウェブサイトは、検索エンジンによる訪問回数も制限されるため、十分なインデックス化が行われません。そのため、ウェブサイトのスピードを向上させることで、クロールバジェットも向上し、訪問回数が増える可能性があります。スピードが重要な理由は、ユーザーエクスペリエンスが向上するだけでなく、クロールバジェットにも影響を与えるからです。
私たちは、当社のパートナーであるRightさんと一緒に、ウェブサイトのスピードをモニタリングし、改善する方法を模索してきました。改善作業の結果、Googleの訪問回数が増加し、より多くのページがインデックス化されました。特に、新しいコンテンツをあまり公開していない場合でも、スピードは非常に重要です。スピードの向上は、クロールバジェットの最適化に大きく寄与するだけでなく、ユーザーエクスペリエンスの向上にもつながります。
スピードとユーザーエクスペリエンスの重要性
スピードは、検索エンジン最適化だけでなく、ユーザーエクスペリエンスにも重要な要素です。スピードの遅いウェブサイトは、ユーザーが離脱する原因となります。例えば、ページの読み込みに50秒もかかるウェブサイトは、利用者にとって不便なものです。一方、スピーディーなウェブサイトは、ユーザーにとって使いやすく、検索エンジンに良い印象を与えます。
多くの人がクロールバジェットの概念について議論しますが、実はGoogleは「ホストの負荷」という概念を使っています。つまり、Googleは各ウェブサイトに使用できるコンピューターのリソースを制限しています。ウェブサイトを高速化すると、同じ時間内により多くのページをクロールできるため、クロールバジェットも増加します。シンプルに言えば、ウェブサイトの高速化は、Googleのクロール量に直接的に影響を与えることができます。スピードを向上させることは、Googleによるクロールアクティビティの増加だけでなく、ユーザーエクスペリエンスの向上にも繋がるため、非常に重要です。
以上が、スマートフォンと検索の進化に伴うSEOの重要ポイントです。今後さらなる進化が予想される中、私たちは常に変化に対応する準備をしておく必要があります。
(続く...)