CDPとLLDPの詳しい解説 | CCNA 200-301 完全講座
テーブルの目次:
- CDPとLLDPについて
- CDPについて
- LLDPについて
- CDPとLLDPの設定
- CDPの設定
- LLDPの設定
- CDPとLLDPのコマンド
- CDPのコマンドの詳細
- LLDPのコマンドの詳細
- WiresharkによるCDPとLLDPのキャプチャ
CDPとLLDPについて
この記事では、CDP(Cisco Discovery Protocol)とLLDP(Link Layer Discovery Protocol)について詳しく説明します。CDPとLLDPは、ネットワーク上の直接接続されたデバイス間で情報を共有するためのLayer 2ディスカバリープロトコルです。CDPはCiscoのプロプライエタリプロトコルであり、LLDPは産業標準のプロトコルです。CDPはデフォルトで有効になっており、Ciscoデバイス上のインターフェースごとにCDPが有効になっています。一方、LLDPはデフォルトで無効になっており、グローバルおよびインターフェースごとに個別に有効化する必要があります。
CDPについて
CDPはCiscoのプロプライエタリプロトコルであり、Ciscoデバイス間での情報共有に使用されます。CDPはデバイスのホスト名、IPアドレス、デバイスタイプなどの情報を共有します。CDPはデフォルトで有効になっており、グローバルおよびインターフェースごとに個別に無効化することができます。CDPはCDP RUNコマンドでグローバルに有効化し、CDP ENABLEコマンドでインターフェースごとに有効化します。CDPのタイマー設定やバージョン設定も可能です。CDP NEIGHBORSコマンドを使用して、ネットワーク上の隣接デバイスの情報を表示することもできます。
LLDPについて
LLDPは産業標準のプロトコルであり、さまざまなベンダーがデバイスに実装しています。LLDPはCDPと同様に情報を共有するために使用されますが、CDPとは異なり、多くのベンダーがサポートしているため、混合ベンダーネットワークで使用されることがあります。LLDPはデフォルトで無効になっており、グローバルおよびインターフェースごとに個別に有効化する必要があります。LLDPもCDPと同様にタイマー設定やバージョン設定を行うことができます。LLDP NEIGHBORSコマンドを使用して、ネットワーク上の隣接デバイスの情報を表示することもできます。LLDPはCDPとは異なり、VTP(VLAN Trunking Protocol)に関する情報を表示することはできませんが、ソフトウェアバージョンやOSバージョンなど、他の情報を取得することができます。
CDPとLLDPの設定
CDPとLLDPの設定は比較的簡単です。CDPはデフォルトで有効になっており、設定する必要はありませんが、無効化することもできます。LLDPはデフォルトで無効になっているため、有効化するために設定する必要があります。CDPおよびLLDPの設定はグローバルおよびインターフェースごとに行うことができます。リンクインターフェースディスカバリプロトコルは、そのプロトコルが実行されているデバイスに直接接続されたデバイスとの情報の共有をサポートします。
CDPの設定
CDPの設定は次のコマンドを使用して行います:
- CDP RUN:CDPをグローバルに有効化します。
- CDP ENABLE:インターフェースでCDPを有効化します。
- CDP TIMER:CDPのメッセージタイマーを設定します。
- CDP HOLDTIME:CDPのホールドタイムを設定します。
LLDPの設定
LLDPの設定は次のコマンドを使用して行います:
- LLDP RUN:LLDPをグローバルに有効化します。
- LLDP TRANSMIT:インターフェースでLLDPの送信を有効化します。
- LLDP RECEIVE:インターフェースでLLDPの受信を有効化します。
- LLDP TIMER:LLDPのメッセージタイマーを設定します。
- LLDP HOLDTIME:LLDPのホールドタイムを設定します。
CDPとLLDPのコマンド
CDPとLLDPには、それぞれの機能や設定に関連するいくつかのコマンドがあります。CDPのコマンドには、SHOW CDP、SHOW CDP TRAFFIC、SHOW CDP INTERFACE、SHOW CDP NEIGHBORSなどがあります。LLDPのコマンドには、SHOW LLDP、SHOW LLDP TRAFFIC、SHOW LLDP INTERFACE、SHOW LLDP NEIGHBORSなどがあります。これらのコマンドを使用することで、CDPとLLDPの状態や情報を確認することができます。
CDPのコマンドの詳細
CDPの詳細情報を表示するためのコマンドには、SHOW CDP NEIGHBORS DETAIL、SHOW CDP ENTRYなどがあります。これらのコマンドを使用すると、隣接デバイスの詳細な情報を確認することができます。CDP NEIGHBORS DETAILコマンドでは、デバイスの能力やモデル、IPアドレス、ホスト名などの情報を表示することができます。CDP ENTRYコマンドを使用すると、指定した隣接デバイスの詳細情報のみを表示することができます。
LLDPのコマンドの詳細
LLDPの詳細情報を表示するためのコマンドには、SHOW LLDP NEIGHBORS DETAIL、SHOW LLDP ENTRYなどがあります。これらのコマンドを使用すると、隣接デバイスの詳細な情報を確認することができます。LLDP NEIGHBORS DETAILコマンドでは、デバイスの能力やモデル、IPアドレス、ホスト名などの情報を表示することができます。LLDP ENTRYコマンドを使用すると、指定した隣接デバイスの詳細情報のみを表示することができます。
WiresharkによるCDPとLLDPのキャプチャ
CDPとLLDPの実際のメッセージを確認するために、Wiresharkを使用してキャプチャを行うことができます。CDPのキャプチャでは、CDPメッセージの宛先MACアドレスや情報フィールドなどを確認することができます。LLDPのキャプチャでは、LLDPメッセージの宛先MACアドレスや情報フィールドなども確認することができます。これらのキャプチャを通じて、CDPとLLDPのメッセージの実際の内容を確認することができます。
これがCDPとLLDPについての詳細な説明です。これらのプロトコルはネットワーク管理者にとって非常に重要であり、正しく設定され、使用される必要があります。CDPとLLDPの理解はCCNA試験においても重要ですので、しっかりと学習しましょう。
Pros:
- CDPとLLDPは隣接デバイス間の情報共有に役立ちます。
- CDPはデバイスの種類やIPアドレスなどの情報を提供します。
- LLDPは産業標準プロトコルであり、多くのベンダーがサポートしています。
Cons:
- CDPとLLDPはネットワーク内での情報共有に関与するため、セキュリティリスクとなる可能性があります。
- 一部のネットワークでは、CDPとLLDPの使用を制限または無効化することがあります。
ハイライト
- CDPとLLDPは隣接デバイス間の情報共有に使用される。
- CDPはCiscoデバイス間での情報共有に使用されるプロプライエタリプロトコルであり、LLDPは産業標準のプロトコルである。
- どちらのプロトコルもデフォルトでは有効化されていないため、設定する必要がある。
- CDPとLLDPの設定はグローバルおよびインターフェースごとに行われる。
- CDPとLLDPの詳細な情報はSHOWコマンドで確認することができる。
- Wiresharkを使用してCDPとLLDPのメッセージを確認することができる。
FAQ:
Q: CDPとLLDPの違いは何ですか?
A: CDPはCiscoのプロプライエタリプロトコルであり、LLDPは産業標準のプロトコルです。CDPはデフォルトで有効化されており、LLDPはデフォルトでは無効化されています。
Q: CDPとLLDPのどちらがより一般的に使用されていますか?
A: CDPは主にCiscoデバイス間で使用されるため、Ciscoネットワークで一般的です。一方、LLDPは複数のベンダーによってサポートされているため、異なるベンダーのデバイスが混在するネットワークで使用されることが一般的です。
Q: CDPとLLDPの設定方法は何ですか?
A: CDPとLLDPはグローバルおよびインターフェースごとに設定することができます。CDPはCDP RUNコマンドでグローバルに有効化し、CDP ENABLEコマンドでインターフェースごとに有効化します。LLDPはLLDP RUNコマンドでグローバルに有効化し、LLDP TRANSMITおよびLLDP RECEIVEコマンドでインターフェースごとに送信と受信を有効化します。
Q: CDPとLLDPはどのような情報を共有しますか?
A: CDPとLLDPはホスト名、IPアドレス、デバイスタイプなどの情報を共有します。CDPはVTP(VLAN Trunking Protocol)に関連する情報も共有しますが、LLDPはVTPに関する情報を共有しません。
参考文献: