シャインでのコレクティブ・ソウルとスマッシング・パンプキンズの争い
Table of Contents
- はじめに
- 90年代の大物バンド同士の争い
- コレクティブ・ソウルの台頭と「シャイン」のヒット
- 「シャイン」の制作過程と歌詞の内容
- コレクティブ・ソウルの宗教的イメージについて
- スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガンの批判
- コレクティブ・ソウルとスマッシング・パンプキンズの法廷闘争
- [コレクティブ・ソウルの「Smashing Young Man」について](#コレクティブ・ソウルの「Smashing Young Man」について)
- エド・ローランドへの反論とビリー・コーガンの回答
- 短い和解と再びの対立
- 結論
- 参考文献
はじめに
90年代の音楽シーンでは、多くのバンドが台頭し、その中にはスマッシング・パンプキンズとコレクティブ・ソウルという二つの巨大なバンドも存在しました。今回の記事では、この二つのバンドの間で起こった争いについて探っていきます。
90年代の大物バンド同士の争い
90年代は音楽の勢力図が大きく変わる時期でした。激しい競争の中で、バンド同士の対立や争いも少なくありませんでした。その中でも特に注目されたのが、スマッシング・パンプキンズとコレクティブ・ソウルの間での争いです。
コレクティブ・ソウルの台頭と「シャイン」のヒット
コレクティブ・ソウルは、1994年のデビューアルバムからのシングル曲「シャイン」で一躍人気バンドとなりました。この曲は全米ロックチャートでも1位を獲得し、全米ビルボードHot 100でも11位まで上昇しました。曲の中には「天国」という言葉が登場することから、一部のメディアから宗教的なバンドとの評価を受けることとなりました。
「シャイン」の制作過程と歌詞の内容
「シャイン」の制作過程について、コレクティブ・ソウルのボーカリストであるエド・ローランドは次のように語っています。「80年代後半、私はたくさんの曲を書いていて、その中に『シャイン』のリフがありました。それをディーンに見せたところ、彼もギターを弾くことを知っていて一緒に演奏し始めました。それからその場で曲を書き上げました。1989年に書いた曲なのに、1994年までリリースされなかったんです」とのことです。
コレクティブ・ソウルの宗教的イメージについて
「シャイン」の歌詞に登場する「天国」という言葉から、一部のメディアはコレクティブ・ソウルを宗教的なバンドと評しました。しかし、エド・ローランドは「私たちは宗教的なバンドではありません」と明言しています。実際、他のバンドにも「天国」という言葉が登場する曲があることを挙げ、自身たちが宗教的なバンドではないことを強調しました。
スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガンの批判
「シャイン」のヒット後、スマッシング・パンプキンズのフロントマンであるビリー・コーガンがコレクティブ・ソウルを批判しました。「シャイン」が彼らの楽曲「Drown」と酷似しているとして、エド・ローランドを「恥知らずな模倣者」と非難したのです。
コレクティブ・ソウルとスマッシング・パンプキンズの法廷闘争
スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガンは、コレクティブ・ソウルを訴えることを考えましたが、コレクティブ・ソウルが1989年に書かれたデモ音源を提出し、スマッシング・パンプキンズの形成よりも前に存在していたことが判明しました。結果として、法廷闘争は行われませんでした。
コレクティブ・ソウルの「Smashing Young Man」について
コレクティブ・ソウルは1995年にセルフタイトルのセカンドアルバムをリリースし、その中に「Smashing Young Man」という曲が収録されていました。この曲はビリー・コーガンに対する皮肉なメッセージが込められており、一部のファンからはビリー・コーガンを意識した曲だと考えられています。
エド・ローランドへの反論とビリー・コーガンの回答
エド・ローランドは2020年のインタビューで、ビリー・コーガンが彼らを批判していたことについて言及しました。「彼は常に私たちについて悪口を言っていたけど、私には何の問題もありませんでした。ただ楽しい曲で、ビリーがまた私を攻撃し始めたら『そうだよ、彼のことを書いたんだ、いいさ。彼が思うように考えてもいいさ。』と言うだけだよ」と語っています。彼はまた、スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガンを素晴らしいミュージシャンであると賞賛しています。
短い和解と再びの対立
2010年、スマッシング・パンプキンズは意外なことに「シャイン」をライブで披露しましたが、ビリー・コーガンは次のようにコメントしています。「おお、天国、あなたの光が差し込んでください。あの曲が嫌いだ。うちのバンドのパクリだ。」とのことです。さらに2019年、ビリー・コーガンはInstagramでファンの質問に答える形で、コレクティブ・ソウルとの和解について言及しました。「コレクティブ・ソウルはクソ。今も昔もずっとだ」とコメントしています。
結論
90年代におけるスマッシング・パンプキンズとコレクティブ・ソウルの争いは、音楽業界における競争の激しさと両者の熱意から生まれたものでした。争いは一時的な和解や反目に終わりましたが、それでも両バンドの音楽は多くのファンにとって特別な存在となっています。
参考文献
- Songfacts - Shine by Collective Soul
- Popmatters - The Devil You Know: An Interview with Ed Roland of Collective Soul
- Cleveland.com - Billy Corgan Claims Collective Soul Stole From Smashing Pumpkins