子供たちは私に来るように（マタイ19:13-15の黙想）

目次

1. はじめに
2. マシューの時代背景
3. マシュー18章
   1. 子供とキリストの価値
   2. 世界の優先順位と神の優先順位
4. マシュー19章
   1. 子供への対応
   2. マシュー18章との関連
   3. 神の王国への所属
5. マシューのメッセージ
   1. 貧しい者や虐げられた者が神の王国に属す
   2. 現代社会における価値観との対立
   3. イエスによる価値観と優先順位の再定義
6. イエスの影響
   1. 脇役としての存在
   2. 一番小さい存在としての尊さ
   3. 現代社会における重要性
7. 自己評価と神の評価
   1. 能力や富という価値観
   2. 神のイメージによる価値感
   3. 神の愛と価値観の再評価
8. 神の国における学び
   1. 服や名声の影響
   2. 無価値と見なされがちな人々への配慮
   3. 神の愛に基づく優先順位
9. まとめ
10. 参考文献

🌟 イエスの価値観と神の王国

はじめに、私たちは「朝の聖句」という形で、マシューの福音書を研究しています。今回の研究では、イエスの価値観と神の王国について考えていきます。私たちの周りの文化や社会の影響を受けずに、イエスの教えに従って自分自身を変えることができるのか、その問いに向き合っていきましょう。

マシューの時代背景

まず、マシューの時代背景について少し触れておきましょう。当時の社会では、子供たちは目立たない存在であり、ほとんど価値を持たない存在とされていました。このような文化の中で、イエスが子供たちを大切にし、彼らに関わることは、まさに驚きです。

マシュー18章

子供とキリストの価値

マシュー18章では、イエスが子供たちの価値について話しています。子供たちは、社会や文化においては無力で、貢献度も低い存在です。しかし、イエスは子供たちを受け入れ、彼らを神の国に結びつけることを示しています。イエスは、子供たちのような心を持つ者こそが、神の国にふさわしいと説いているのです。

世界の優先順位と神の優先順位

イエスの教えは、世俗の価値観とは対立しています。世界では、才能や名声、富などが重要視されますが、イエスは逆に最も小さい者こそが神の国にふさわしいと教えています。イエスは、世俗的な価値や優先順位を覆し、神の国における価値観と優先順位を再定義しています。

マシュー19章

子供への対応

マシュー19章では、イエスが子供たちに関わる様子が描かれています。人々が子供たちを連れてイエスのもとにやって来ましたが、弟子たちはそれを咎めました。しかし、イエスは「子供たちを私のもとに来させなさい。彼らを妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものだ」と言って、子供たちと触れ合いました。イエスは、子供たちが神の国に結びつくことを示しているのです。

マシュー18章との関連

このエピソードは、マシュー18章で語られていた内容とも関連しています。マシュー18章では、貧しい者や弱者、求める者などが神の国にふさわしいと語られています。マシュー19章における子供たちへのイエスの対応も、このメッセージの一環と言えるでしょう。

神の王国への所属

イエスは言います。「神の国は小さい者たちに属する」と。しかし、私たちが疑問に思うかもしれません。それは、小さな存在や貢献度の低い人々に神の国が属するのかということです。イエスは、私たちが理解しきれない神の価値観を示しており、神の国への所属は、私たちが一人一人受け入れられることを意味しているのです。

マシューのメッセージ

貧しい者や虐げられた者が神の王国に属す

マシューの福音書は、貧しい者や虐げられた者が神の国にふさわしいというメッセージを伝えています。私たちは、現代社会においても同じメッセージが通用することを忘れてはなりません。弱者や価値が低いと見なされる人々こそが、神の眼には貴重であり、存在そのものが尊いとされているのです。

現代社会における価値観との対立

しかし、現代社会ではまだまだ相対的な優先順位や価値観が存在します。名声や地位、富や能力などに比重を置くことが一般的です。しかし、イエスは私たちに異なる視点を持つよう呼びかけています。私たちは、世俗的な価値観に流されることなく、イエスの教えに基づいて他者を評価し、優先順位を付けることが求められています。

イエスによる価値観と優先順位の再定義

イエスは私たちに、価値観と優先順位を再定義するよう促しています。私たちは、一時的な物質的な価値よりも、神のイメージを持つ全ての人々に価値があることを認識しなければなりません。イエスは、神の愛と慈しみを通して私たちの心を変え、新たな価値観と優先順位を持つよう導いてくれるのです。

イエスの影響

脇役としての存在

イエスは、自身が神の王国において脇役であることを示しました。彼は自らを優先せず、小さな存在や忘れられがちな人々を重視しました。イエスの例に倣って、私たちも自分自身を押し出すことなく、他者に対する価値と尊厳を示すことが大切です。

一番小さい存在としての尊さ

イエスは、「神の国において一番小さい存在は、実は一番大切な存在なのだ」と語りました。私たちは、社会的な優位や能力だけで人々を評価することは避けなければなりません。むしろ、社会的に価値が低いと見なされる人々に対して、より大きな価値と尊厳を示すべきなのです。

現代社会における重要性

現代社会においても、イエスのメッセージは重要です。私たちは、成功や才能、名声といった一時的なものを追い求める傾向がありますが、イエスの教えは私たちの視点を変える助けとなるでしょう。私たちは、他者を尊重し、常に神の愛の視点から慎重に評価することが求められています。

自己評価と神の評価

能力や富という価値観

私たちはしばしば、自身の能力や富を基準にして自己評価を行います。しかし、神の眼から見ると、私たちの価値はそれだけで決まるわけではありません。私たちは、他者のアドバンテージや能力に惑わされず、自身の存在について神の視点から見つめ直す必要があります。

神のイメージによる価値感

神は私たちを自分のイメージに創造しました。そのため、私たちは神に倣うことで自己の価値を見直すことができます。神のイメージによる自己評価は、他者を尊重し、他者に価値を見出すことにも繋がるのです。

神の愛と価値観の再評価

神の愛は、私たちの心を変える力を持っています。神の愛に触れることで、私たちは世俗的な価値観や優先順位から解放され、神の価値観に基づいた自己評価を行うことができるのです。私たちは、神の愛によって価値ある存在であることを受け入れることが重要です。

まとめ

マシューの福音書には、イエスの価値観と優先順位の再定義が描かれています。私たちは、社会的な価値観に左右されず、イエスの教えに従って他者を評価し、優先順位を決めることが求められています。神の王国においては、最も小さい存在や価値観が重要視され、神の愛に基づいた評価が行われます。私たちは自己評価を見直し、神の視点に立脚した価値観を持つことが重要です。

参考文献：

• マシューの福音書
• イエス・キリストによる福音書