戦術 通信と作業のラジオ コードワード、コールサイン、ラジオチェック
目次
- 電磁スペクトルとは
- インフラストラクチャモードとモバイルモード
- レンジャーコミュニケーションの基本
- 通話サインと番号
- プロワードの使用法
- ラジオチェックの実施方法
- 伝達の確認と修正
- 不要なトランスミッションの無視
- リレーとは
- エンドオブトランスミッション
📡 電磁スペクトルとは
電磁スペクトルは、データを波で伝達するスペクトルのことです。音波や光波など、波で移動するすべてのものが電磁スペクトルの一部です。可視光線、マイクロ波、X線、音波など、通常、無線通信で使用される周波数範囲が含まれます。軍隊では、主に「FM通信」を使用します。FM通信には、VHF(非常に高い周波数)が含まれます。軍隊では、HF(高周波数)も使用されます。HFは、オーバーホライズン通信を可能にし、非常に広範な範囲で使用できますが、技術的な専門知識が必要です。一方、FM通信は信頼性が高く、短い距離での通信に適しています。
📡 インフラストラクチャモードとモバイルモード
FM通信には、インフラストラクチャモードとモバイルモードの2つの異なる使用方法があります。インフラストラクチャモードでは、基地局を使用して通信が行われます。基地局は、通信ネットワークの中心地となる点であり、複数の通信装置を接続する役割を果たします。一方、モバイルモードでは、移動しながら通信することができます。このモードでは、携帯機器を使用して通信し、基地局との距離に制限はありません。インフラストラクチャモードとモバイルモードのどちらを使用するかは、通信のニーズと状況によって異なります。
📡 レンジャーコミュニケーションの基本
レンジャーのためのコミュニケーションは、明確で簡潔で効果的な方法で行う必要があります。以下に、レンジャーコミュニケーションの基本をいくつか紹介します。
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プロワードの使用:プロワードは、通信のスピーディーキーで正確な伝達を支援するための特定の単語です。プロワードを正しく使用することで、コミュニケーションの効率性が向上し、誤解や混乱を防ぐことができます。
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カルサインと番号:カルサインとは、通信装置や部隊を識別するために使用される名前です。番号は、通信網内の各要素を特定するために使用されます。これらのカルサインと番号は、階級や役職に基づいて割り当てられます。
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伝達の確認と修正:伝達が正しく受信されたことを確認するためには、相手に「ロジャー」「オーバー」などの肯定的なフィードバックを求める必要があります。また、誤った伝達を修正する際には、「コレクション」というプロワードを使用します。
これらの基本原則を守り、効果的なレンジャーコミュニケーションを確立しましょう。
📡 通話サインと番号
通話サインと番号は、部隊や通信装置を識別するために使用されます。以下に、通話サインと番号の一般的な例を示します。
- 6:部隊の指揮官(オフィサー)
- 7:部隊の指揮官(NCO)
- 9:高位の指揮官(通常、大隊以上)
- 5:部隊の副指揮官(通常、大隊指揮官の補佐)
各階級や役職には、一定の通話サインや番号が割り当てられています。これらの通話サインと番号に慣れ、正確に使用することが重要です。
📡 プロワードの使用法
プロワードは、通信で頻繁に使用される特定の単語やフレーズです。以下に、いくつかのプロワードとその使用法を紹介します。
- アクノリッジ:送信されたメッセージを受け取ったことを確認するために使用されます。
- ロジャー:メッセージの受信を確認するために使用されます。
- ウィルコ:指示に従うことを確認するために使用されます。
- コレクション:誤りを修正するために使用されます。
- ネガティブ:反対または誤りを示すために使用されます。
これらのプロワードは、正確な伝達と相互理解を確保するために重要です。適切なタイミングで正確に使用しましょう。
📡 ラジオチェックの実施方法
ラジオチェックは、通信装置の正常な動作を確認するために実施されます。以下に、効果的なラジオチェックの手順を示します。
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通話相手に「ラジオチェック」を要求します。例えば、「ホーク7、こちらホーク6、ラジオチェックお願いします。 over」と伝えます。
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通話相手は、返答として「ホーク6、こちらホーク7、ロジャー。 over」と伝えます。
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ホーク6は、相手の返答が正常に受信されたことを確認するために「ホーク7、こちらホーク6、ロジャー。 out」と伝えます。
これにより、通話相手との正確な通信が確立されます。また、返答が正常に受信されたことを確認することで、装置の正常動作を確認できます。
📡 伝達の確認と修正
伝達の確認と修正は、正確な通信を確保するために重要です。以下に、伝達の確認と修正の手法を紹介します。
- 伝達の確認:相手に伝達が正常に受信されたことを確認するためには、「ロジャー」や「オーバー」といった単語を使用します。
- 伝達の修正:相手に伝達の誤りがあったことを伝えるためには、「コレクション」を使用します。正しい伝達を再度伝え、相手が正しく受信できるようにします。
- 不要な伝達の無視:伝達が不要になった場合は、「無視」あるいは「無視する」と伝えることで、相手に伝達を無視するように伝えることができます。
これらの手法を適切に使い、正確な伝達と相互理解を確保しましょう。
📡 リレーとは
リレーは、通信が直接行えない場合に別の通信装置を介してメッセージを送信する方法です。例えば、通信が届かない場合には、他の通信装置を経由してメッセージを送信することができます。リレーは、通信を効果的に行うための重要な手法です。
📡 エンドオブトランスミッション
通信を終了する際には、「アウト」と伝えることで、相手に通信の終了を知らせます。また、最後に「ロジャー」「アウト」と伝えることで、確実に通信が終了することを確認します。
以上が、正確で効果的なレンジャーコミュニケーションの基本原則と手法です。これらを実践することで、作戦の成功に向けた効果的なコミュニケーションが確立されます。