AT・MT・RTタイヤの違いを知ろう
【目次】
- ピックアップトラックやジープのタイヤ選びについて
- オールテレーンタイヤ(A/T)の特徴と性能
- A/Tタイヤのトレッド性能と燃費効率性
- マッドテレーンタイヤ(M/T)の特徴と性能
- M/Tタイヤのトレッド性能と燃費効率性
- ラフテレーンタイヤ(R/T)の特徴と性能
- R/Tタイヤのトレッド性能と燃費効率性
- タイヤの性能と燃費効率性を考慮した選び方
- タイヤスタイルによるコストの違いと注意点
- SDホイールのタイヤ選びのおすすめ
【オールテレーンタイヤ(A/T)の特徴と性能】
➡️オールテレーンタイヤ(A/T)とは?
オールテレーンタイヤ(A/T)はほとんどの地形で使用できるため、全地形対応タイヤとも呼ばれます。大抵の運転状況においては優れた性能を発揮しますが、どの場面でも最適なタイヤではありません。
➡️トレッドパターンと性能
オールテレーンタイヤ(A/T)のトレッドは非常に攻撃的ではなく、サイドウォールの突起は3つのスタイルの中で最も小さいです。しかし、A/Tタイヤはサイピングや緻密なトレッドパターンにより、路面を掴む能力に優れています。そのため、ドライな舗装路面や砂利、硬パックサンドでの性能が非常に優れています。また、雪や氷のある湿った路面でも、サイピング作用により他のタイヤよりも優れた制御が可能です。しかし、泥濘地での走行ではスリップしやすく、ハマり込みも多いため、オールテレーンタイヤは主に固い路面での使用に適しています。このタイヤは燃費効率が非常に高く、ロードノイズも少ないため、実用性があります。
【マッドテレーンタイヤ(M/T)の特徴と性能】
➡️マッドテレーンタイヤ(M/T)とは?
マッドテレーンタイヤ(M/T)は最大限のトラクションを提供するために設計されたタイヤで、泥や砂利、オフロードを含む過酷な地形でも優れた性能を発揮します。
➡️トレッドパターンと性能
マッドテレーンタイヤ(M/T)のトレッドには、あらゆる地表に食い込むための非常に大きなショルダーログとサイドウォールが付いています。また、泥や水を素早く排出するために非常に広いチャンネルもあります。M/Tタイヤはエア圧を下げた状態でも砂の上で優れた性能を発揮し、乾燥した舗装路でもまずまずの性能を持ちます。しかし、アスファルト上での大きな接触面積のため、ロードノイズが非常に大きくなります。雪や氷のある路面では滑りやすく、トレッドに雪が詰まってしまうと全くグリップできなくなるため、注意が必要です。また、燃費効率はあまり良くありません。最適なトレッドの状態を保つためには定期的なタイヤローテーションが必要であり、使用状況にもよりますが、トレッド寿命はおおよそ35,000マイル程度です。しかし、注目度が高いタイヤの一つであり、見た目のインパクトもあります。
【ラフテレーンタイヤ(R/T)の特徴と性能】
➡️ラフテレーンタイヤ(R/T)とは?
ラフテレーンタイヤ(R/T)はオールテレーンタイヤとマッドテレーンタイヤの特徴を融合させたタイヤであり、一つのハイブリッドタイヤの一種と言えます。市街地での快適な走行性能とオフロードでのトラクションを両立させるために開発されています。
➡️トレッドパターンと性能
ラフテレーンタイヤ(R/T)のトレッドは大きなショルダーログと、ノイズを軽減するためのタイトなインテリアトレッドの組み合わせとなっています。サイドウォールも比較的攻撃的であり、全体的なトレッドは80タイヤよりも攻撃的ですが、M/Tタイヤほど極端なデザインではありません。このタイヤは乾燥や湿った路面での走行において優れた制御性を持ち、緩い土や岩にも適しています。エアを抜くことで、緩い土や岩でも優れた性能を発揮します。ただし、雪や氷のある路面では80タイヤに及ぶ性能を発揮できず、M/Tタイヤほどの泥濘地での走行性能も持ちません。燃費効率は大型タイヤとしては驚くほど良く、トレッド寿命は80タイヤに少し劣る程度で約50,000マイル以上です。派手さはM/Tほどではありませんが、ラフテレーンタイヤ(R/T)は道路上で注目されることでしょう。